フランチジェナ巡礼路

La Via Francigena

フランチジェナ巡礼路はイギリスのカンタベリーからローマへと続く古い巡礼路です。

イタリア国内のフランチジェナ巡礼路は、スイス国境のグラン・サン・ベルナルド峠から始まります。国境の峠には6月でも雪が残ります。道はアオスタ渓谷を抜け、ロンバルディア平野を横切り、ポー川を渡りエミリア・ロマーニャ州へと続き、アペニン山脈のチーザ峠を越えトスカーナ州に入ります。そこからアルピ・アプアネ山塊を避け、一旦ティレニア海側に向かいますが、またトスカーナの内陸部に戻ります。巡礼路は美し丘陵地帯を通り、ラツィオ州をさらに南下して、永遠の都ローマに至ります。アオスタからローマまでの距離は約1100kmです。

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2018年6月の末から7月にかけ、地図の下の方、イタリアのルッカからローマまでの約400kmを歩きました。

Tappa 1,  2018. 6. 25  LUCCA  – CAPANNORI   7,0 Km

ピサで普通列車に乗り換え午前中にルッカには到着。駅からサン・ピエトロ門を通って街の中心に向かい歩いていきます。ルッカは城壁に囲まれた美しい町、建築、美術など豊富な歴史文化遺産があります。大きなリュックを背負った巡礼者には会いませんが、多くの団体観光客がいます。街の中心にあるサン・ミケーレ・イン・フォロ教会でクレデンシャルにスタンプをもらいました。この教会は華やかで立派なのでカテドラルかと思いがちですが、ルッカにはサン・マルティーノ大聖堂があります。フランチジェナのクレデンシャルはルッカのツーリスト・オフィスで買えます。一冊5ユーロです。これはキリスト教関連の団体が発行してないので高いですが、フランチジェナ巡礼路はどんなクレデンシャルでも有効です。

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サン・ミケーレ・イン・フォロ教会

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ルッカの城壁

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草むらの道しるべ

観光はナシ、さっそく1日目の目的地、カパンノリに向かって歩き始めます。すでに11時を過ぎていましたが距離は7km、ゆっくり行っても2時間で着きます。途中、シエナまで行くという2人の巡礼者に会いました。今日はアルトパショまで18,5km歩くとのこと、次の町でストップの私。さっそく軟弱さを感じました。

郊外のサン・ミケーレ教会

30分ほどバス停で雨宿り

カパンノリのサン・クイリコ・エ・ジュリエッタ教会

すべてがスマホフォトなので逆光や日陰は最悪、重い一眼レフを持って歩くなんて勇気はないので、レベルの低い写真でお許しください。雨も小降りになり早足にバス停から1km先のホステルに向かいました。2018年6月にオープンしたばかりです。ホステルに小さなバル、レストランがありますが月曜は休み。近くのスーパーで食材を調達しました。ホステルは巡礼路からは少し離れていますが、明日は戻らなくても行ける近道を行きます。

人参とカップラーメンの夕食

Tappa 2,  2018. 6. 26  CAPANNORI – PONTE A CAPPIANO 26,0 km

巡礼2日目、昨日楽をしたので疲れもなく、気持ちよく早朝にスタートします。今日はポンテ・ア・カピアーノまで約26km、良いお天気です。

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ピンクのアジサイ

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丘の上のポルカリ教会

道は平坦でポルカリ、アルトパショの町を抜けていきます。田舎道、車が通る舗装道路脇の歩道、林の中の静かな道。ルッカからの行程をずらしているせいか他の巡礼者をまったく見かけません。イタリア内でのこの巡礼路のシーズンは春と秋。6月終わりは暑くなりかけ、バカンスにも早いので巡礼者が少ないのかな?

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巡礼のウォール・ペイント

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右隅のVFとある石碑、道標です

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野の花

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上の赤白シールも道標です、ニャー

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アルトパショの公園でひと休み

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この先は少しだけど、森の中

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CAIの道標、目的地までの時間を示す。ここの標識には距離もある。巡礼路の目安のひとつ

CAIとはClub Alpino Italiano イタリア山岳協会のことです。フランチジェナ巡礼路の道標は写真にもあるように、石碑、赤と白のシール、VFと示された白い矢印、茶色いプレート、黄色い巡礼者のマークなどさまざまです。青と白のシールは自転車用。地図がなくても大丈夫ですが、心配な時のためにGPSがあると大変便利です。アプリなどもありますので追って紹介します。まあ、すべての道はローマに続くとあるし、なんとかなるかな。

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ラズベリーの花の道

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雑木林の間を行く、ベンチなどは何処にもない

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蒼いブドウ

ポンテ・ア・カピアーノは川沿いの小さな村、車が通る橋そのものの建物の中がホステルになっています。すでに中世からフランチジェナの巡礼者を迎えたという場所です。設備は少し古いですが、天井が高い大部屋、広い食堂など昔そのままの風情です。ホステルの開く時間は17時30分とありましたが、私は12時30分と早く着き過ぎてしまったので扉にある番号に電話してみたところ、鍵のある場所と部屋を教えてくれました。後はシャワーを浴びて洗濯して昼寝?といったペレグリーノ・ライフを過ごすのでした。

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ホステル・ポンテ・ディ・メディチ

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今日のごはん

Tappa 3,  2018. 6. 27  PONTE A CAPPIANO – SAN MINIATO    13,5 Km

昨日は午後5時頃になってから、ルッカから歩いて来た巡礼者が3人ほどホステルに着きました。今日は朝7時にスタート、ホステルを出る時に昨日ルッカから33kmを歩いて来たアレッサンドロに会いました。彼も今日の行程はサン・ミニアートまでの約13km。村からは川沿いの堤防、草むらの中を歩いていきます。距離も短いので急ぐことはありません。

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朝のポンテ・ア・カピアーノ

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川沿いの風景

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堤防の上の青い花

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川沿いの田舎道

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途中、フェチュッキオの町を通る。塔に似したエレベーター

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フェチュッキオからの遠景、右からアペニン山脈、アルピ・アプアネ山塊、そして海

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遠くの丘の上がサン・ミニアート

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丘の上に塔が見える

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サン・ミニアートが近づいてきた

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サン・ミニアート・アルト

サンミニアート・アルトは丘の上の古い町です。市街や駅は丘の下のサン・ミニアート・バッソにあります。

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大聖堂前、テラスがある広場

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サン・ミニアート大聖堂

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ロッフィア宮殿

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下に見えるのは大聖堂の鐘楼

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塔のシルエット

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坂の下にあるL’hospedaleの目印

近年、巡礼路沿いの主な町には、ペレグリーノのための宿泊施設が増えています。市や町、団体が経営するホステル。カトリックの修道院、教会や協会の宿泊施設などがありますが、ここサン・ミニアートの丘の下あるL’hospedale del pellegrinoは、サンティアゴ巡礼を体験した人が個人の別荘を巡礼者に提供し、ボランティアが取り仕切り、寄付金制で夕食朝食もいただけるありがたい施設なのでした。イタリア語でL’hospedaleとは病院という意味なのですが、どう訳していいのか、巡礼者救済宿かな?急に巡礼者も増え今日は12名。

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入り口と庭

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L’hospedaleの子ネコ

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みんなで夕食

Tappa 4,  2018. 6. 28   SAN MINIATO – GAMBASSI TERME    24,0 Km

泊まった救済宿はサンミニアートの丘の向こう側の下にあるので、上に戻らず巡礼路に続く近道を行きます。ナビ頼りだったので結局は少し遠回りをしたようですが、美しい朝の風景に出会うことができました。早朝の空気は涼しく爽やかです、そしてもう9時頃から暑くなります。歩いていると汗ダクです。

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霧の朝

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朝の光

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サン・ミニアートは霧の上

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近道は上り坂

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ようやく美しきトスカーナ

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霧の上の青空

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アレッサンドロが行く

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カシの木の木陰の書込みノート

彼女はフランスのナントから歩いてきました。今日の写真にいるふたりはフランスのヴァズレーからアッシジまでのサン・フランチェスコ巡礼路の道標を道に付けながら歩いていました。

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教会の裏のペレグリーノの顔ハメ、イタリアでは稀少

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フランチジェナは右へ

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牧草地には日陰などない

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でも美しい道

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ガンバッシへ続く舗装道路、右へ上り坂を行く

サン・ミニアートからガンバッシ・テルメへは、バールはなし、途中からは日陰もなし。未舗装の道が終わるこの曲がり角に小さな聖堂があり、ようやく見つけたその日陰でみんなひと休みです。そしてみんなが泊まるホステル・シジリコはここから約1km、ガンバッシの町からは2kmほど手前のサンタ・マリア・ア・キアンニ教会の中庭にあります。朝夕食付きで25ユーロでした。夕食後、教会の中もガイド付きで見学できます。

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ホステルの庭、オープンは14時

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サンタ・マリア・ア・キアンニ教会

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ホステルの庭からの夕焼け

Tappa 5,  2018. 6. 29   GAMBASSI TERME – SAN GIMIGNANO (Santa Lucia)    15,5 Km

朝、ホステルからガンバッシ・テルメへと坂を上って行きます。そこからサン・ジミニャーノまでの距離は13kmほど、午前中には着ける行程です。

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ガンバッシ・テルメへの坂

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朝の日差しがまぶしい道

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トスカーナの白い道

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教会の下が巡礼路、右にテラスと洞窟

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マリア様が洞窟への道をしめす

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はるかな丘の上にはサン・ジミニャーノ

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ボーゼ修道院

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ボーゼ修道院はひっそりとした静かなたたずまいでした。ゆっくり休憩をしてサン・ジミニャーノへと丘を下り、そしてまた丘を上ると町に到着です。ドゥーモ(イタリア語で大聖堂)でクレデンシャルにスタンプをもらい、見学は有料だったので中には入らず、広場で他の巡礼者達と過しました。そして城壁の外のスーパーで買い物をして、2km先のサンタ・ルチアにあるキャンピング、ペレグリーノ村へ。ここはフランチジェナ巡礼路整備のための補助金を受けてプレハブのバンガローが作られたので、巡礼者は特別待遇。部屋はシャワー、トイレ、クーラー、冷蔵庫付き。村の中にはレストランもありペレグリーノメニューがありました。もちろんサン・ジミニャーノの町の中にも修道院や他の巡礼者の受け入れ施設があります。

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サン・ジミニャーノ、サン・マテオ門

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大聖堂

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美しい塔の町として有名

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優雅ではないが塔は塔

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丘の向こう側からのサン・ジミニャーノ

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キャンピングのレストランから夕暮れのサン・ジミニャーノ

Tappa 6,  2018. 6. 30   SAN GIMIGNANO  – ABBADIA A ISOLA  25,5 Km

朝の空気は気持ちがいいです。今日も早朝にスタートします。昨日、リュックに入っていた3日前のハムを食べてお腹をこわしたアレッサンドロは隣の部屋でまだ寝てました。キャンピングから1kmほどで道は舗装道路から丘陵地の道に折れます。今日の行程は途中でフランチジェナのオフィシャル巡礼路か、コッレ・ヴァル・ディ・エルサの町を抜ける近道かを選択できます。私は3km長いオフィシャルの方に進みました。険しい道を想像していましたが、道は比較的平坦でバールのある村もふたつほどありました。

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朝、まだ月が見える

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巡礼路の標識

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左はコッレ・ヴァル・ディ・エルサへ、右はオフィシャル巡礼路

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野ウサギが2匹います

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巡礼路の花

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コネオのサンタ・マリア・アスンタ教会

この時期にフランチッジェナ巡礼路を歩いたのは、4月の末まで四国お遍路に行っていたのと、トスカーナの丘陵地に一面に咲くひまわり畑を見たかったから。でもひまわりは、みんなまだ蕾ではありませんか、今年の春はイタリアは悪天候で寒かったので種蒔きが遅れたな?、シエナ以南なら咲いている可能性はあると希望をつなげます。クアルタイアの村のバールでカプチーノを飲んでいたら、4人のイタリア人巡礼者がやって来ました。マウリツィオと同名の二人組とマウロさんと奥さんです、4人ともヴェネト州出身。途中から一緒に歩きましたが4人で弾丸のように恐るべき早さで歩く。趣味はドロミテの山歩きということで、さすが鍛えている人は違うと実感。年齢は関係ありません。その後、キャンピングに残して来たアレッサンドロも追いつきました。

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ひまわり畑、大きなつぼみは皆太陽を向いている

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道ばたの石碑

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村の小さな教会

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村はずれの美しい小さな聖堂

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中は泉かな?

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緑の中のテルメ、透明な水で泳げます

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オリーブの木の下の道標

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石壁とオリーブの白い道

この行程は、多くの人がモンテリジョーニまで行きますが、私は4kmほど手前のアバディア・ア・イゾラでストップ。ここは島のように教会とホステルと数件の家、道路沿いにバールとレストランがあるだけの場所です。イゾラの意味はイタリア語で島、約1000年前カンタベリー大司教のシジェリコが通った時、ここはまだ湖でした、その水が干上がり後に建物ができました。私が泊まったのはホステルではなく教会の巡礼者のための宿。

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アバディア・ア・イゾラの中

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サンティ・サルバトーレ・エ・チリーノ教会、右の建物が巡礼宿、教会の中庭がホステル

午後教会では結婚式がありました。宿泊施設には中国人の女性2人とオランダ人の女性も到着し、私達巡礼者のためにイタリア人のおばさんが夕食を作りに来てくれました。

巡礼の旅は、フランチジェナ巡礼路2に続きます。

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フランチジェナ巡礼路2

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フランチジェナの名の由来は、中世にローマへ向かう巡礼者のほどんどがフランク王国からやって来たからです。また西暦990年頃にカンタベリー大司教シジェリコがローマまで旅をした記録や、スカンジナビアからの十字軍がヨーロッパ、イタリア半島を縦断し聖地エルサレムに向かった記録が巡礼路の起源ともなっています。実際に、フランチジェナ巡礼路はローマからさらにプーリア州のブリンディシの港や、イタリアの踵の先端サンタ・マリア・レウカ岬へと続き、そかから航海路で聖地エルサレムへと向かいました。

Tappa 7,  2018. 7. 01   ABBADIA A ISOLA –  SIENA    24,6 Km

フランチジェナを歩き始めて1週間が経ちました。お天気は晴れ続き、日々トスカーナの美しい風景の中を歩いて行きます。日中の暑さにはめげますが、巡礼ができないほどではありません。暑さをできるだけ避けるために、お昼頃には目的地に到着するといったペースで歩きます。不可欠な水は毎日1リットル以上、半分は粉を溶かしてスポーツドリンクにします。フルーツも渇きを癒してくれますが、どれも重いです。今日も朝早くアバディアをスタート、モンテリジョーニを抜けシエナに向かいます。

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アバディ・ア・アイゾラ、まだ月が見る

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朝日に染まる麦畑

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朝の光の中のアバディアの島

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巡礼路

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赤土と麦、そして長い影

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モンテリジョーニの城壁

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城壁の中

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モンテリジョーニの教会

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朝日の中のネコ

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城壁とオリーブの木

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遠ざかる城壁

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シエナの赤い土の道

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カステッロ・ディ・キョッチョラ、カタツムリ城

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陽の光はまぶしいが

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ひまわりは咲いていない

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幼児クリストを抱くキリスト、下の方に巡礼路マーク

さて、予定したわけではありませんがシエナには7月2日のパリオ祭の前日に着きました。明日の本番を前に今日は予行演習があります。シエナの北西、カモリア門から城壁を入ると町の中は各コントラーダの色とりどりの旗で飾られていました。パリオが催されるカンポ広場を囲む道には土が敷かれ、見学用の桟敷席が設けられていました。シエナではシスター・ジネッタさんが仕切る巡礼者のための教会の宿泊施設を利用しました、この観光地で朝夕食付きで寄付金制とはうれしい限りです。巡礼仲間がパリオの予行演習を見に行くというので、では私も。

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シエナの中心、ピアッツア・デル・カンポ、正面は市庁舎、左は塔の下

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シエナのドゥオーモ

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市場の方から見たマンジャの塔

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太鼓の音に合わせ町を行く旗手

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最強コントラーダ、オーカの旗手

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カンポ広場、最初はこんな感じ

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1時間後にはこんな感じ。本番は3時間ほどこの広場から出られない

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馬が登場、軽く慣らして今日は終わり

その夜、泊まった宿の窓の下の通りでは、コントラーダ、ヴァルディモントーネの前夜祭がありました。全長100mを越すテーブルが2列設置されて子どもから大人まで、歌にスピーチとみんなで明日のパリオを祝います。午前3時頃まで騒いでいたかと思います、しっかり耳栓して寝ました。

 

Tappa 8,  2018. 7. 02  SIENA – PONTE D’ARBIA    25,7 Km

シエナからは南東の立派なローマ門から出ます。巡礼路は丘陵地をカッシア街道を遠巻きに並行して進み、途中からは広大な牧草地や麦畑の中を行きます。

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シエナから出る巡礼路

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ローマ門

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ローマ門の壁、メディチ家の紋章入り

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遠く、丘の上がシエナ

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ローマはあっち

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はるかな麦畑

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日陰はない

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遠くに糸杉の並木

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ポイと置かれた道しるべ

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マウリツィオ達が行く

この2人もサン・ミニアートから私と同じ行程で歩いているので、よく会います。道はこの後、鉄道沿いを4kmほど行きカッシア街道の橋のたもとのポンテ・ディ・アルビアへと至ります。街道の美しい橋は交通量が多いので川の数百メートル手前に、ペレグリーノの橋と命名された歩行者専用の橋が掛けられました。泊まったチェントロ・クレスティは教会の施設、部屋、ベット数も多く使い勝手の悪い業務用キッチン、広い裏庭があります。寄付金制です。

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ひまわり畑、ひとつ咲いている!

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ポンテ・ディ・アルビアの橋

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チェントロ・クレスティの裏庭

Tappa 9, 2018. 7. 03  PONTE D’ARBIA – SAN QUIRICO D’ORCIA    26,2 Km

今日もトスカーナの丘陵地を歩きます。昨日同様に国道2号線となっているカッシア街道を遠巻きに並行して巡礼路は続きます。国道を行けば近道の箇所はありますが、歩道の白線しかなく車がスピードを出して走っているので危険です。イタリアのドライバーの多くは前を見ず、携帯見て運転しているのでなおさらです。サン・クイリコ・ディ・オルチャまでは徐々に上り坂が続きます。

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涼しい朝の道

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トスカーナの日の出

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美しい朝

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ブォンコンヴェントの門、上の方

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下の方

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昨日よりは緑が多い

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道端の草花

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逆行の風景

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地中海松が見える、爽やかそうだが、歩いているとメチャ暑い

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ぶどう畑、モンタルチーノに近し

トッレニエレのバールでカプチーノを飲んで休憩していたらマウリツィオ達が追い付きました。彼らもバールでひと休み、そこからは一緒に歩いて行きました。サン・クイリコでは町に入ってすぐのインフォメーションの階上にある市営のホステルへ、午後1時前に入れました。シャワー浴びて洗濯して、その後3人でお昼を食べに行きました。トマトソースのパスタ美味しかったです。そして夕食はアレッサンドロも加えまたレストランへ、メロンと生ハム美味しかったです。ペレグリーノメニューを提供してくれるレストランは町ごとにあります。場所は宿の人に聞いてください。

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サンティ・クイリコ・エ・ジュリッタ教会

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教会の裏

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サン・クイリコの町

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暑いニャー

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夕暮れの町、ホステルの窓から

Tappa 10, 2018. 7. 04  SAN QUIRICO D’ORCIA  – RADICOFANI    32,3 Km

今日の行程は32km、サン・クイリコから6km先のバーニョ・ヴィニョーニのバールが開いている可能性はありますが、その後ラディコファニまでは何もありません。厳しい行程を予想して今朝も5時過ぎにスタートします。朝、町の城壁の下のパン屋さんが開いていたので食料をさらに補給しました。渇きも考慮して持参の水は2リットル。

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今日もまた日が昇る

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朝日に染まる道

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きれいな白い道

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ヴィニョーニ・アルト、朝のシルエット

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丘の上の小さな村

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美しいアーチ

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朝日の中のテラス

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テラスからの風景、息をのむ美しさです。ラディコファニがはるか彼方見える

うっすらと見える中央左の山の頂がラディコファニです。あそこまで歩くなんて自分でも信じられない気分です。この美しい眺めのテラスからローマ時代のテルメがあるバーニョ・ヴィニョーニまでは下り坂です。

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下界は霧

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糸杉の向こう、丘の上にはカスティリオーネの町、巡礼路は通らない

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バーニョ・ヴィニョーニ、テルメ・ディ・サンタ・カテリーナのケッパーの花

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ずーっと牧草地

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景色を眺めながらひとやすみ

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丘の稜線を行く道、大きな雲が日陰を作ってくれました

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草原の道しるべ

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あそこからここまで下りてくる

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橋の下が巡礼路、水かさが増すと遠回りをしなければならないらしい

川のほとり、橋の下の日陰で後から来るマウリツィオ達を待ちます。すでに遠くの丘の上に姿を見かけていたので20分ほどで合流しました。ここからの上りは彼らの後について行きます。先の写真の休憩場所から給水所はなく、彼らは水が切れ、かなり苦しくなってきている様子。そこからかなり行った舗装道路脇を歩いている時、通りかかった車が200m先に水道があると教えてくれました。500m以上は歩き、近くはなかったにせよ水道のある休憩場所にたどり着き、みんな生き返りました。

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牛が立っていると雨は降らない

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正面の丘の上がラディコファニ

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生き返った、休憩場所のテラス

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ラディコファニの町中

午後3時頃にはラディコファニに着きました。足を洗ってもらえる教会施設の巡礼者宿はご遠慮して、市が経営するホステルに泊まりました。泊まったのは4人だけ、広くて快適でした。ホステルで紹介してもらったペレグリーノ・メニューのあるレストランが休みで、どうしようかと3人でフラフラ歩いていて見つけたのが、パーネ・コンパナティコ。レストランではなく食材店ですが調理した簡単な料理を店の外か中で食べられます。この日のメインはパンツァネッラ。生ハム、チーズ、アンチョビ、乾燥トマトのオイル漬けなどに1リットルの赤ワインも付き、奥さんの話を聞きながら楽しい夕食になりました。

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パーネ・コンパナティコのご主人、奥さん、おばあちゃん、すでにGoogleで5つ星

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パンツァネッラ、トスカーナ料理

Tappa 11,  2018. 7. 05   RADICOFANI –  ACQUAPENDENTE    24,0 Km

ラディコファニからは約10kmの下り、風景はフランチジェナ巡礼路の中でも美しいと聞き、昨年の自転車巡礼でも少し道は違いますが絶景だった記憶があります、しかし今朝は霧で何も見えません。坂を終えるとポンテ・ア・リーゴの村があります、そこから巡礼路はカッシア街道沿いにまっすぐアクアペンデンテに至る道と、大きく迂回してプロチェーノを通る道があります。私達はまっすぐアクアペンデンテへ。国道も歩きますが、道路の脇には田舎道があります。途中にはバールも数件あり補給には困りません。今日の行程でトスカーナ州からラツィオ州に入ります。

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ラディコファニの朝

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霧の中

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薄っすらと見えるラディコファニ

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何も見えない

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遠景は霧で見えない

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壁の顔

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すでに下界

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国道沿いの田舎道

路肩によく咲いている青い花は、野生のチコリです。この時期の花はまったく想像していなかったので、この青い花があちらこちらで咲いていて幸せでした。春はタンポポ、赤い芥子が野原一面に咲くのでしょうね。草花以外では様々な彩りのアジサイやキョウチクトウの花がきれいでした。

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のどかな風景

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いつも前を歩いているふたり

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木陰を行くふたり

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廃墟

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丘の上の時計塔

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丘の上の公園からのアクアペンデンテ

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石の家

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アクアペンデンテのドゥオーモの地下礼拝堂

Tappa 12,  2018. 7. 06  ACQUAPENDENTE – BOLSENA    22,8 Km

ラツィオ州に入り風景も少しづつ変わってきました。今日もアクアペンデンテからは朝靄の中を歩きました。そして次の町サン・ロレンツォ・ヌオーヴォを過ぎると眼下にボルセーナ湖が見えて来ます。巡礼路はすぐに湖畔には下りず、湖の東側の高台を上り下りしながらボルセーナのお城に至ります。

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朝の道

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野に咲くひまわり一輪

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静寂の朝

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マウリツィオによると、ジャガイモの花

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健脚のふたり

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朝もやの中

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青い花

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サン・ロレンツォ・ヌォーヴォの町を出る

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遠くにボルセーナ湖

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刈り取られた麦畑、遠くに湖

ボルセーナの高台にあるお城から、土地勘のあるアレッサンドロについて抜道の急な坂を下り町のメイン・ストリートに出ます。巡礼路です。市庁舎前の広場を通り、さらにまっすぐ行くと、サンタ・クリスティーナ教会の広場があり、この日はそこにある修道院に泊まりました。砂浜もあるボルセーナ湖畔までは、町の交差点から立派なプラタナスの並木道が続いています。お昼はマウリツィオ達と湖畔のレストランで、優雅に湖を眺めながらいただきました。イタリア料理と美味しい白ワイン、もう巡礼ではなくバカンス気分になってしまいます。

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サン・サルバトーレ教会

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正確にはRoccaで砦だが、みんなCastelloお城という

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ボルセーナの町

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町の眺め

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ボルセーナ湖のほとり

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サンタ・クリスティーナ教会

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サンタ・クリスティーナ教会内のカタコンベの入り口、地下の奥にある。ミイラや骸骨はない

ローマへとフランチジェナ巡礼路の旅は続きます。

フランチジェナ巡礼路3

La Via Francigena 3

フランチジェナ巡礼路は、イギリスのカンタベリーからイタリアのローマへと続く中世からの巡礼の道です。

フランチジェナ巡礼路の最終目的地は、ローマのバチカン、サン・ピエトロ大聖堂の中のサン・ピエトロ(聖ペトロ)のお墓にお参りすることです。サンティアゴ巡礼者のシンボルは帆立貝ですが、フランチジェナ巡礼のシンボルはバチカンの紋章にもある聖ペトロの鍵のはずですが、古い鍵をザックに付けている人はいませんでした。サンティアゴや聖ロッコなどの巡礼者を守護する聖人が帆立貝を付けているのでやはりここでも帆立貝のようです。

Tappa 13,  2018. 7. 07  BOLSENA –  MONTEFIASCONE    17,7 Km

朝6時過ぎ、広場のバールが開いていたので、朝食。イタリアの朝はエスプレッソかカプチーノ。エスプレッソを薄めたイタリア風アメリカン・コーヒーもあります、それにクロワッサン。これはクリーム入り、ジャム、チョコレートなど他にもいろんな種類があって美味しいです。朝食後みんな一緒に歩き始めます。今日の行程も高台の道からは美しいボルセーナ湖が見渡せます。

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我も行くニャー

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青い空、青い湖

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オリーブ畑の道

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モンテフィアスコーネへ3時間、 ヴィテルボ7時間

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あっ、羊が来た

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すれ違う羊の群れ

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ヴィア・フランチジェナ、100km

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湖の南端

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向こうの丘の上がモンテフィアスコーネ

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モンテフィアスコーネの下のサン・フラヴィアーノ教会。正面から入って2階の裏から出るのが近道

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モンテフィアスコーネの町中

フランチジェナ巡礼路もローマまで徒歩で100km、自転車で200km、クレデンシャルにスタンプがあればテスティモニウムと呼ばれる巡礼証明書がもらえます。ちょうど100kmのスタート地点がここ、モンテフィアスコーネです。町の名を直訳すると大きなワイン瓶の山、地元の Est! Est!! Est!!!という銘柄の白ワインが有名です。昔から法王や大司教がローマへの旅路の途中に飲んだ美味しいワインです。この日はアーチをくぐってまっすぐ延びるカブール通りにあるディヴィーナ・アモーレ修道院に泊まりました。他に泊まれるサン・ピエトロ修道院は閉まっており、カプチーニ修道院は町の2km先です。午後は町に詳しいアレッサンドロの案内でみんなで町を散策しました。

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修道院のテラスからの眺め

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青空と洗濯物

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町の向こう側の眺め

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町のテラスから、湖の向こうは夕立

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ペレグリーニのモニュメント

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ボルセーナ湖に夕日が沈む

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日暮れの空

 

Tappa 14,  2018. 7. 08  MONTEFIASCONE –  VITERBO    18,3 Km

モンテフィアスコーネから坂を下ると巡礼路は石畳の古いカッシア街道を行きます。いちおうローマ時代の道が数キロ再現されています。シエナ以南のフランチジェナ巡礼路の元になっているのがカッシア街道なら、ローマからブリンディシまでの南フランチジェナ巡礼路の原型はアッピア街道かな、いづれ歩きたいものです。

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カッシア・アンティカ、ローマ時代の道

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花咲く木

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澄んだ空

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休憩

ここを過ぎるとヴィテルボが遠くに見えます。町までの道は平坦でまっすぐな砂利道で比較的殺風景。この行程の途中にはバールはありません。ヴィテルボはエトルスク時代に起源を持つシエナ以来の大きな町です。巡礼路は郊外から城壁の中に入りますが、今日泊まるカプチーニ修道院は少し外れた所にあります。まずはそこへ行き荷物をおろして、休んでから午後少し涼しくなったら観光です。町の中心まではゆっくり歩いて20分くらい、老マウリツィオ達は残念ながらここで巡礼を終わります。

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カプチーニ修道院の教会、この脇に宿泊施設があります

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プレビシート広場

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広場の角、柱の上のライオンはヴィテルボのシンボル

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ドゥオーモ前の広場、巡礼路は正面の回廊の下を通る

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ドゥオーモのファサードと鐘楼

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ドゥーモ内部

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修道院のラベンダー

 

Tappa 15,  2018. 7. 09   VITERBO  –  SUTRI    32,0 Km.  ( Variane Cimina)

オフィシャル巡礼路はヴィテルボからvetrallaヴェトラッラ16km、ヴェトラッラからストゥリ23,5kmと2日で進みますが、ヴィテルボからストゥリまで1日で行ける道があります。距離は約32km、標高約800mのチミーナ山を越えます。私達は後者を選択。距離もあるので早朝にアレッサンドロとヴィテルボをスタート、ローマ門から郊外の住宅地を抜け山道を上って行きます。

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ヴィテルボのローマ門

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山道を行く

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道しるべ、思ったよりしっかりあった

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森の中

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ロンチリオーネ、2時間10分とある。この後草むらで道に迷う

山の上には美しいカルデラ湖、ビーゴ湖があります。巡礼路からは少し離れたキャンプ場近くの湖畔にはベンチもバールもありゆっくり休憩できました。湖からの道はずっと下り、途中ロンチリオーネの町のを通り、ストゥリへと向かいます、ずっと舗装道路です。ストゥリの町の下の岩壁や周囲には、エトルスク時代のお墓の跡が見られます。

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山上のヴィーゴ湖

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静かで美しい湖

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ロンチリオーネ、市役所でスタンプをもらう

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休む日陰とベンチを探すがない

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ロンチリオーネの町

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エトルスクの遺跡のひとつ

ストゥリで宿泊を予定していたカルメリターネ修道院は予約を受け付けません。巡礼者の受け入れは3時30分から、その時間にブザーを押すと、今日は臨時休業なのよ、他をあたってね〜。あなた達のために祈ってあげるわ〜とのお返事。そこで近郊の3km離れた、フォンテ・ヴィオラにあるフランチェスコ派の修道会の宿泊施設に電話を入れます。私はすでにこの優しいフランチェスコ派の修道女が頼まずともストゥリまで車で迎えに来てくれるのを知っていました。この宿泊施設の名称ははオアシ・ディ・パーチェ、平和のオアシス。静かで心休まる場所です。

 

Tappa 16,  2018. 7. 10   SUTRI –  CAMPAGNANO DI ROMA    24,5 Km

朝、シスターにストゥリまで車で送ってもらいました。ストゥリを過ぎるとローマが近づいてきた感じがします。大きな地中海松やヘーゼルナッツの森、町の感じや景色も変わって来ます。イタリア人以外のヨーロッパ人の巡礼者にも何人か会いました、彼らは皆スイスからグラン・サン・ベルナルド峠を越え、すでに1000km以上もフランチジェナを歩いて来ました。イタリア人はほとんどトスカーナからのスタートでした。

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カッシア街道の向こうから見たストゥリの町

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遺跡、ローマ劇場

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周囲にはエトルスクの遺跡が各所にある

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紫陽花

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ウエスタン風

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モンテロージの教会

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爽やかな草原だが、暑い

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フランチジェナ巡礼路、畑はヘーゼルナッツの苗木

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モンテジェラートの渓谷

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道の向こうがカンパニャーノ

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ネコも坂を上る

 

Tappa 17,  2018. 7. 11   CAMPAGNANO  DI ROMA –  LA STORTA   22,8 Km

朝焼けのカンパニャーノを後に、道は上り下りを繰り返し、フォルメッロの町、草原を通りローマへの最後の宿泊地、ラ・ストルタへと向かいます。

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カンパニャーンノの朝

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朝焼け

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道の十字架

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マドンナ・デル・ソルボ聖堂

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ローマ36km、カンタベリーまでは計算できない

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道が開ける

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前方に牛

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お先にどうぞ

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フォルメッロ、中世の町の入り口

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フォルメッロの町中、道は町から階段を下る

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小屋の上に茂る木

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空が大きい

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草原の自然歩道が続く

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草原の道から谷に下りる

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小さな滝、水が枯れている

この谷がこの行程で一番低い所です。ここからまたラ・ストルタまでは上りです。交通量の多いカッシア街道から外れて、100mほど坂を上がったポヴェレッレ修道会の施設にこの日は泊めていただきました。街道沿いにはスーパーもレストランもありますが、ラ・ストルタに見るところはありません、修道院のきれいな庭でゆっくりくつろぎました。

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修道院のマリア像

 

Tappa 18, 2018. 7. 12  LA STORTA    ROMA  VATICANO    19,1 Km

フランチジェナ巡礼路も最終日です。今日の行程はカッシア街道の歩道をまっすぐ6kmほど行き、自然公園を横切り、ローマの郊外へ。そこからさらにモンテ・マリオの丘を上り、ローマを眼下に眺めてからバチカンに至ります。ローマ市内のカオスを避けるように考えられた道です。

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地中海松の並木

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フレンツェからローマに続くカッシア街道

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街道の途中から自然公園の中に入る

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草むらの道

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ピンクのキョウチクトウ

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草の生えた屋根、バチカンの紋章がある

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モンテ・マリオから眺めるローマとテヴェレ川

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サン・ピエトロ大聖堂のクーポラが見える

モンテ・マリオを下るとすぐ中心街に入ります。バチカンまではほぼまっすぐ、30分ほどで迷うことなく到達できます。近づくと観光客の波にもまれローマに着いた実感が湧いてきます。この巡礼で出会ったアレッサンドロ、マウリツィオ達、みんな私のひとり巡礼を彩り、楽しくしてくれました。お世話になった宿泊施設や修道院、おかげさまで無事にローマに着きました。

サン・ピエトロ広場の前にあるインフォメーションでもテスティモニウムがもらえるので多くの巡礼者はそうしてしまいますが、そのすぐ裏の路地に巡礼事務所、チェントロ・サン・ロレンツォがあります。テスティモニウムももらえ、ソファー、水、トイレ、荷物も無料で預かってもらえます。フランチジェナの巡礼者数の集計などもちゃんととっています。そこに荷物を置いて大聖堂へ、入場者の列に並びさらに手荷物チェックを受けてようやく中に入れます。広い大聖堂の中、聖ペトロのお墓はその地下にあります。ミケランジェロやベルニーニなどの芸術品をちらっと見て、サグレスティア、準備室へクレデンシャルにスタンプをもらいに行きました。警備のお兄さんにスタンプが欲しいというと一般入場禁止の仕切りを外して中に入れてくれました。フランチェスコ法王の謁見は水曜日、日曜日正午には広場で法王のアンジェルスの祈りがあります。

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サン・ピエトロ広場

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サン・ピエトロ大聖堂

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ローマの青い空

これでフランチジェナ巡礼路の旅も終わり。アレッサンドロはローマに住んでる両親の家へ、私はローマで1泊することもなく、列車でトスカーナの海側へ向かいました。その列車の車窓からは、一面に咲いたひまわり畑が見渡せました。

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フランチジェナ巡礼路の主な紹介サイト、Map、App、その他。

http://www.viefrancigene.org/en/

http://viefrancigene.com

宿泊リスト

https://www.viefrancigene.org/en/resource/blog/Webmaster/accoglienza-pellegrina-e-turistica/     (見たい地域をクリック)

http://viefrancigene.com/laccoglienza/    (PDFファイルをダウンロード)

http://viefrancigene.com/tutte-le-accoglienze-pellegrine/     (同じサイトの一覧表)

宿泊は前日までに電話して予約します。ベット、部屋が空いていれば予約なしでも泊まれますが、電話したかと聞かれます。混んでる時期はお早めに。

Buon Cammino!